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以下のCBR.O.C.Jインプレッションは、クラブ独自の見解や間違った認識により発言している可能性があるため、ご購入等の際には、必ずご本人で、最寄の販売店において正しい情報の確認をお願いします。
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はじめに＆外装編｜Eng・M/T編｜足回り編｜軽量化編｜試乗インプレッション
登場人物≫Joe：CBR.O.C.J代表／Ej：CBR.O.C.Jアドバイザー／Kazu：CBR.O.C.J広報
Kaz:「6台目954ccのCBRから2年が経ち、ついに3月31日にフルモデルチェンジとして7代目が誕生しました。1000ccを手に入れたCBR。この＋50ccの排気量の差が一体何をもたらしたのか、CBR.O.C.J代表のJoe及び、CBR.O.C.JアドバイザーでおられるモトラボEJの江島社長さんのお二人に話をききながら、７代目CBRについてまる裸にしてもらいます。」
Joe :「今まで、馬場さんのCBRから福永さんのCBRになったわけですが、当たり前ですが、954はCBR900シリーズの末裔。あくまでストリートスーパースポーツという色を濃く残していると思うんです。」
江島 :「福永さんが引き継いだCBRは、今や世界選手権や８耐で勝たなくてはならない。そんな宿命の中から産まれて来た、まさにリアルレースレプリカに成らざるをえない。馬場さんのCBRは確かに軽い。それは求められるスペックをストリートに絞ることで、達成した軽量化の積み重ねでもある。」
Joe :「ストリートスペックのマシンをレースフィールドに持ってくると、耐久が持たないのは当たりまえの事で、ストリートでは全く問題無いミッションがサーキットでの高負荷では壊れてしまう。逆に、900シリーズはストリートやワインディングに特化したスペックとすることで、各部を極限まで削って軽くしたマシンが900シリーズ。車でいえば、初代インテグラタイプRってとこですね。」
Kaz :「従来軽量といわれてきたCBR。ホンダの乾燥重量は正しい数値というのが世間の評価ですが、そうすると純粋に+15kg重量が増加しています。この数値はCBRにとってはどのような意味があるのでしょうか。」
江島 :「日本人はどうしてもカタログスペックだけで判断しがちなところがあり、これは注意したほうがよい。+15kgのうち5kgはマフラーじゃないかな。954は軽量に仕上げることができるチタン製のEX。今回の1000はステンレス。これは大きい。それに、国内向にはフェアリングの至る所に吸音スポンジやカバーがついている。」
Joe :「日本の開発は全てコスト抜きには開発できない。これが不況の時期に重なると尚更厳しくなる。開発内では、チタンからステンへ仕様変更は大きな議論があったとは容易に想像できるが、コストと割り切りで決議したと思う。それに、フルパワー化のためにユーザーはマフラーを換えるしね。クラブのデータでも6割以上が交換している。」
Joe :「私の感覚では、15kgの内訳は、レース対応としてパワートレインに6kg、コスト対応で5kg、排ガスや車外音等の法規対応で4kg使ったと思っている。」
江島 :「逆にいえば、フルチタンEXに換えるだけで-7kgは堅い。遮音や吸音材、制振材をとれば2.5kgは軽くなる。実質-10kgはすぐに軽量化できるわけで、レース対応を考えれば妥当な重量増加だね。」
Kaz :「名前は、同じCBRですが、目指す所がすこし違ったところにあるようですね。皆さんにはカタログを見ていただきたいのですが、今回のキャッチコピーはRC211Vイメージと謳っています。ユーザーとしては、どのくらいのテクノロジーがフィードバックされているのか気になるところです。」
江島 :「ちょっと一言。最高峰MOTO-GP＝RC211Vイメージで売るというのも、そろそろどうかなと思うよ。だって、昨日まで現行モデルだった954はNSR500っていってたんだからね。正直言って、全てにおいて別物だしね。WSBでDUCATIやSUZUKIに勝つため、8耐で勝つためといったほうが、ユーザーにはダイレクトにイメージしやすいと思うのだが。その道のジョー君はどう思う？」
Joe :「メーカー側の都合としては、最高峰MOTO-GPのイメージを重ねるのが一番わかり易い。というか簡単でしょうね。俺はニッキーヘイデンと同じ（カラーリング）のバイクって思うだけで、オーナーは嬉しいもの。広報側の使命は、ユーザーの心にダイレクトに響く方法を選択するということ。彼等の都合から言えば、本当はCBRはV型エンジンで、名前がRCVというのが一番都合よいバイクかもしれない。開発した技術者側が一番言いたいと思うよ。RCVなんて言うなよ全然違う。CBRはCBRだ！とね」
外装編
江島 :「全般に954よりシンプルに感じる。954は好みが分かれるデザインでもあり、1000は万人受けするように意識しつつ、RCVのイメージをデザインに取り込んでいる。その中でフェアリングの分割ラインが水平というのが、レーシングマシンという感じで俺の好みだね。これは実を取ったデザインだ。」
Joe :「全体のイメージでいえば、男の子が格好良いと思うデザインで戦闘機ちっく。車体デザインラインが前傾姿勢で、アグレッシブ感を演出している。個人的な注文でいえば、ダミーダクトは辞めてほしかった。HRCからラムエアダクトがリリースされて意味あるダクトであることを祈ってイいたが、叶わぬ夢だった。リヤシートカウルは、ダクトカバーを取れば導風＆熱気抜きに使えそうだけれど。そういう意味では、全体的な質感という見地では、残念ながら有るほうではない。」
Kaz:「カラーリングは、04モデルがトリコロール、赤/黒、銀/黒。そして04.5モデルとしてレプソルが追加されています。特にレプリカカラーは人気のようです。」
Joe :「ホンダの常套パターンである、発売後のカンフル剤としてのレプリカカラー。オーナーとしては純粋に嬉しいよね。質感だの、デザインだのといっときながら、俺の愛車もレプソルカラー（笑）」
江島 :「どうせなら、３０代、４０代にはダイレクトに響いてくるロスマンズカラーの復活を望むね！ホンダさんお願いします。」
Kaz:「クラブにも熱烈なロスマンズファンの方が多くみえますし、ALL JAPAN CBR MEETINGでもグランプリはロスマンズカラーでしたね。やはり、購入層はいわゆるレプリカ世代ということでしょうか。私個人としては、ドカティのように全身赤というようなシンプルなカラーリングが設定されるといいなと思っています。」
次(Eng・M/T編)へ続く
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